カットラインとは?カットラインを作成する方法や作成時の注意点を詳しくご紹介します!

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  • 投稿カテゴリー:マグネット
  • 投稿の最終変更日:2025-01-04

カットラインは、シールやラベルをカットする位置を指示するラインです。このため、カットラインは、仕上がりの品質を決める要素として欠かせない存在です。

本記事では、カットラインの概要やカットラインを作成する方法、作成時の注意点をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

カットラインとは?

カットラインは、シールやラベルをカットする位置を指示するラインです。この線は、仕上がりの形やサイズを正確に反映し、製造工程でのカットの基準となり、仕上がり線やカットパスとも呼ばれています。

Illustratorの「図形ツール」や「ペンツール」を使用して簡単に作成でき、デザインデータには必ず含める必要があります。

illustratorでカットラインを作成する方法

次は、illustratorでカットラインを作成する方法について解説します。

  • フチなしの場合
  • フチありの場合

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

フチなしの場合

印刷デザインのカットラインを作成するには、データを正確に処理しなければなりません。フチなしの場合の手順は、以下のとおりです。

  • レイヤー分け

デザイン画像を配置し、別のレイヤーにコピーして埋め込む

  • オブジェクトの作成

「ウィンドウ」→「画像トレース」→「シルエット」→「オブジェクト」→「分割・拡張」で印刷デザインが黒く塗りつぶされた状態に変換する

  • カットライン(パス)を作成

塗りつぶしを取り除き、線だけを残すとカットライン(パス)が残る

フチありの場合

フチありの場合の手順は、以下のとおりです。

  • レイヤー分け

デザイン画像を配置し、別のレイヤーにコピーして埋め込む

  • オブジェクトの作成

「ウィンドウ」→「画像トレース」→「シルエット」→「オブジェクト」→「分割・拡張」で印刷デザインが黒く塗りつぶされた状態に変換する

  • カットライン(パス)を作成

塗りつぶしを取り除き、線だけを残すとカットライン(パス)が残る

  • カットライン(パス)のオフセット

オフセットを3mmに設定すると、元の線から3㎜幅のフチが自動生成される

しかし、自動生成されたフチは、角や曲線部分が意図した形状と異なる場合があります。このため、必要に応じてアンカーポイントを調整し、より理想的な形に仕上げましょう。

カットライン作成時の注意点

カットライン作成時の注意点としては、以下があげられます。

  • デザインとカットラインの距離

デザインとカットラインの距離は、3mm以上の間隔を空ける。距離が近すぎると、デザイン部分が切れる可能性がある

  • 塗り足しを追加する

背景や絵柄はカットラインの外側にはみ出す「塗り足し」を追加するのが一般的

  • カットラインの形状

カットラインの形状が複雑すぎたり、鋭角すぎたりすると、刃型の製造やシールの取り扱いに支障をきたす可能性がある。このため、鋭角部分は丸めたり、複雑な入り込みはなだらかに整えたりすると、製造や使用時のトラブルを回避できる

カットラインでよくある3つの質問

最後に、カットラインでよくある質問について紹介します。

  • 質問1.ペンツールでカットパスを作成する方法は?
  • 質問2.Photoshopでカットラインを作成する方法は?
  • 質問3.作成するデータには塗り足しが必要?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.ペンツールでカットパスを作成する方法は?

ペンツールでカットパスを作成する方法は、以下のとおりです。

  • レイヤー作成

「レイヤー」ウインドウから、レイヤーを新規作成して、元のレイヤーとは分けて作業を進める。ペンツールを使用してカットパスを描く際、線がなめらかで美しい仕上がりになるように注意が必要

  • カットパスの確認

作成したパスがすべてつながっているか確認し、始点と終点が正しく結ばれているかを必ずチェックする。未接続のパスはデータ不備として扱われる場合があるため、仕上がりに影響する可能性が高い

また、カットラインの角を丸めたい場合は、ダイレクト選択ツールを使ってライブコーナーウィジェットを操作して、なめらかな角丸を簡単に設定できます。この機能を活用して、複雑すぎないスムーズなカットラインを目指しましょう。

質問2.Photoshopでカットラインを作成する方法は?

Photoshopでカットラインを作成する方法は、以下のとおりです。

  • ファイルを開く

カットラインを作成するファイルを開き、レイヤーを結合して透過状態に設定する

  • 輪郭の設定

レイヤーを選択して、「選択範囲」から「選択範囲を読み込む」を選び、人物やキャラクターの輪郭を選択する

  • カットラインの設定

「選択範囲」から「拡張」を選んで、人物やキャラクターとカットラインの余白数値を指定する

  • カットラインの確認

カットラインのエッジが荒くなる場合は、「選択範囲を滑らかに」を使用して線を調整する。この調整で数値を大きくするとなめらかなカットラインが得られる

  • 保存する

「ウィンドウ」から「パス」パレットを開き、「作業用パスを作成」を選択する。右上のオプションから「パスを保存」を実行すれば、なめらかで精度の高いカットラインが完成する

質問3.作成するデータには塗り足しが必要?

印刷やカット工程では、微細なズレが発生する可能性を考慮しなければなりません。これを防ぐために、カットラインは人物やキャラクターから10mm以上離れた位置に設定するのが望ましいです。

また、背景デザインが白以外の場合は「塗り足し」を行うのを忘れないようにしましょう。塗り足しとは、カットラインの外側に背景を広げる作業で、ズレによる余白の発生を防ぐ役割を果たします。

塗り足し幅は、一般的に2〜10mm程度とされますが、詳細は印刷会社の指定に従うのがおすすめです。これらの工夫により、仕上がりの品質を向上できます。

まとめ

本記事では、カットラインの概要やカットラインを作成する方法、作成時の注意点をご紹介しました。

カットラインは、仕上がりの形やサイズを正確に反映し、製造工程でのカットの基準となります。Illustratorの「図形ツール」や「ペンツール」を使用して簡単に作成でき、デザインデータには必ず含めなければなりません。

また、Illustratorでのカットライン作成は、フチありの場合、カットライン(パス)のオフセットを3mmに設定する手順に注意が必要です。自動生成されたフチは、角や曲線部分が意図した形状と異なる場合があるため、必要に応じてアンカーポイントを調整しましょう。

注意点として、デザインとカットラインの距離は、3mm以上の間隔を空けて、背景や絵柄はカットラインの外側にはみ出す「塗り足し」が必要です。さらに、カットラインの形状が複雑すぎたり、鋭角すぎたりすると、刃型の製造やシールの取り扱いに支障をきたす可能性があります。

このため、鋭角部分は丸めたり、複雑な入り込みはなだらかに整えたりすると、製造や使用時のトラブルを回避できます。

なお、弊社が運営する「マグネット研究所」では、完全自社生産でオリジナルマグネットを生産しているため、高品質で低価格の提供を実現しています。

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