二次創作で利益を出しても大丈夫?著作権法上違法になるケースやよくある質問をご紹介!

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  • 投稿カテゴリー:缶バッジ
  • 投稿の最終変更日:2024-12-16

二次創作を販売して利益を得るのが、問題ないのか気になる方もおられるのではないでしょうか。収益活動は、権利者の規約やガイドラインをよく確認し、その指示に従わなければなりません。

本記事では、二次創作で利益を出しても大丈夫か、著作権法上違法になるケースもあわせてご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

二次創作で利益を出しても大丈夫?

二次創作の同人誌に関する収益活動は、権利者の規約やガイドラインをよく確認して、その指示に従いましょう。たとえば、営利目的の使用が禁じられている場合、利益を得ることは許されません。また、副業が禁止されている職業に就いている場合、同人誌活動で収益を上げると副業と見なされる可能性があります。

収益を得ない形で活動を行う場合でも、それぞれ職業の規定や権利者の方針に反する可能性がないか、十分な確認が必要です。不安がある場合は、事前に所属組織や専門家へ相談すると、トラブルの防止につながります。

二次創作における利益の概要

同人誌の利益は、単純な販売額ではなく、そこから制作や活動にかかる費用を差し引いた結果です。これらの費用には、印刷費やイベント参加費、会場までの交通費や宿泊費、制作に関連するその他の経費が含まれます。

また、場合によっては、費用が売上を上回り、赤字となるケースも珍しくありません。一方で、売上が経費を上回る場合、それが利益となります。このような計算方法の理解が、活動を計画的に進めるためには不可欠です。

多大な利益を得ている場合のリスク

二次創作を無許可で商業化して、多額の収益を上げると、原作コンテンツの著作権者にとって黙認できない問題となる可能性があります。原作のブランドイメージや収益モデルに影響をおよぼす場合、法的措置が取られるリスクがゼロではありません。

このため、二次創作を商業的に展開したいと考える場合は、著作権者に対する事前の相談や許諾の取得が必要不可欠です。このプロセスを怠ると、著作権侵害に問われるだけでなく、ファン活動全体への悪影響をおよぼす可能性もあるため、慎重な対応が必要とされます。

なお、二次創作に関する著作権法上の規制については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:二次創作に関する著作権法上の規制は3つ|許可を得る必要がないケースも詳しく解説します!

二次創作で著作権法上違法になるケース

次は、二次創作で著作権法上違法になるケースについて解説します。

  • 原作の模写やトレースをした場合
  • 原作を改変した場合

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

原作の模写やトレースをした場合

原作を忠実に模倣したりトレースした作品を公開する行為は、著作権法にもとづく複製権(第21条)の侵害に該当する可能性があります。さらに、作品をインターネット上で共有する場合、誰でもアクセス可能になるため、個人的または家庭内での利用範囲(著作権法第30条1項)の対象外となり、法的問題を引き起こすリスクが高いです。

一方、模写やトレース自体は学習や個人の楽しみとして許容される場合があります。この場合、使用目的や公開範囲によっては違法となる可能性があるため、オンラインでの取り扱いは注意が必要です。

参考:複製権とは|公益社団法人日本複製権センター

参考:著作権法 | e-Gov 法令検索

原作を改変した場合

原作を基にした新しい創作物を制作する行為は、著作権法において翻訳権(第27条)や同一性保持権(第20条第1項)を侵害する可能性があります。翻訳権は、原作の翻案や編曲など、二次的著作物を生み出す権利を著作者が専有するものです。

さらに、同一性保持権は、著作者が自らの作品の内容や題号の改変を防ぐ権利を指します。二次創作はこのような権利に抵触する可能性があるため、著作権者の許諾を得なければなりません。

また、改変された原作の利用が個人や家庭内に限定されていたとしても、違法となる場合があるため、慎重な対応が求められます。

参考:著作権法 | e-Gov 法令検索

二次創作 利益でよくある3つの質問

最後に、二次創作 利益でよくある質問について紹介します。

  • 質問1.二次創作の多くが黙認されている理由とは?
  • 質問2.二次創作を合法的に行う方法は?
  • 質問3.リスクのない創作活動の楽しみ方は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.二次創作の多くが黙認されている理由とは?

二次創作は著作権法に違反する場合がありますが、その取り締まりがすべて実施されているわけではありません。著作権侵害は親告罪であるため、権利者からの告訴がない限り刑事事件として扱われる可能性は少ないです。

また、二次創作が原作コンテンツのファン層拡大に寄与する可能性もあり、権利者が黙認するケースも見受けられます。しかし、これが合法であると意味するわけではなく、悪質な場合や権利者の意向に反する行為は法的措置の対象となり得ます。

質問2.二次創作を合法的に行う方法は?

二次創作が法的に問題となるのは、著作権者の許可が得られていない場合です。一方で、特定の作品では二次創作を認めているケースや条件付きで許可されている場合もあります。このような場合、公式のガイドラインを遵守すれば、法的な問題を避けながら二次創作を楽しめます。

また、ガイドラインは作品の公式ホームページなどで公開されている場合が多いため、事前に確認して、内容を十分に理解しておきましょう。これにより、原作への敬意を保ちながら安心して、創作活動ができます。

質問3.リスクのない創作活動の楽しみ方は?

二次創作の同人グッズは、作品によって許可されている場合もありますが、必ずしもすべてが認められているわけではありません。著作権者や製作会社が二次創作グッズに対して、明確なガイドラインを提示していない場合、法的リスクが存在する可能性があります。

このため、同人グッズの制作を検討する際には、事前に公式のポリシーやガイドラインを確認して、そのルールに従いましょう。また、トラブルを避けたい場合は、オリジナルのアイデアを取り入れたグッズ制作を選ぶと、安心して創作活動を楽しめます。

なお、二次創作グッズを自分用に制作するメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:二次創作グッズを自分用に制作するメリット・デメリット|著作権侵害のリスクも徹底解説!

まとめ

本記事では、二次創作で利益を出しても大丈夫か、著作権法上違法になるケースもあわせてご紹介しました。

二次創作の同人誌に関する収益活動において、営利目的の使用が禁じられている場合、利益を得ることは許されません。収益を得ない形で活動を行う場合でも、それぞれ職業の規定や権利者の方針に反する可能性がないか、十分な確認が不可欠です。

不安がある場合は、事前に所属組織や専門家へ相談すると、トラブルの防止につながります。さらに、二次創作を無許可で商業化して、多額の収益を上げると、原作コンテンツの著作権者にとって黙認できない問題となる可能性があります。

たとえば、原作をそのまま模写やトレースした場合や、意図的に改変した内容で利益を得る場合、著作権侵害とみなされるリスクが高いです。二次創作を楽しむには、著作権のルールを守り、著作権者の立場を尊重しましょう。

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