同人イベントに出品する際にグッズに付ける値札は、参加者が商品を手に取る前に価格や商品の情報を確認する大切な役割があります。しかし、どのように作ればよいのか、悩まれている方もおられるのではないでしょうか。
本記事では、同人イベントに出品する場合の値札の概要や作り方、設置する方法をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
同人イベントに出品する場合は値札が必要?
値札は単なる価格表示だけでなく、作品の魅力を伝える大切なツールです。書籍やグッズのように中身を確認しにくい商品では、値札に商品概要や特徴を簡潔に記載すれば、購入者の関心を引きつけられます。
また、イベントのような限られた時間で多くの作品が並ぶ場面では、値札の内容が購入を決める要素になるケースも少なくありません。あらかじめ、丁寧にデザインされた値札を用意すると、自分の作品が埋もれず、より多くの人の目に留まる機会を増やせます。
値札に記載すべき内容
同人イベントでの値札に記載すべき内容は、以下のとおりです。
- 値段
一目でわかるように大きく表示して、赤系の色を使うと認識しやすい
- 本のページ数や新刊・既刊の情報
参加者のなかには新刊のみ購入を希望する場合や、本の仕様を知りたい人もいるため、内容を記載しておく必要がある
- カップリング名や作品のジャンル、あらすじ
登場人物の関係性や「シリアス」「ラブコメ」などのジャンルを記載しておくと、誤って購入するリスクを防げる。さらに、イメージしにくい本の場合はあらすじを記載するのがおすすめ
- R18表記
R18の作品の場合は、明確に年齢制限を表示して、全年齢向けの作品との差別化を図る必要がある
作る際のポイント
同人イベントでの値札作りでは、見た目の華やかさよりも情報の分かりやすさを重視しましょう。値段は大きく表示して、一目で認識できるよう工夫する必要があります。作成にはパソコンやスマホを使用すると、均一で整った仕上がりになります。
また、背景と文字のコントラストを十分にとり、視認性を高める工夫も欠かせません。手書きフォントは読みにくい場合が多いため、ゴシック体や明朝体などのシンプルで読みやすいフォントを選びましょう。
このため、視力が弱い人や遠目からでも情報が伝わるよう、フォントサイズやデザインに配慮して、誰にとっても見やすい値札を心がけましょう。
同人イベントで使用する値札の作り方
同人イベントで使用する値札の作り方は、以下のとおりです。
- キャンバスを用意する
解像度は、300dpi程度。サイズは、名刺サイズ(91mm×55mm)やハガキサイズ(100mm×148mm)が一般的で、値札立てを使用する場合は、その大きさに合わせる
- デザインを作成する
デザインはシンプルに統一すると見栄えがよくなる。デザインプレートを活用するのが便利でおすすめ
- 情報を入れる
本のタイトルやあらすじ、カップリング、値段といった情報を記載する。値段は、目立つようにフォントサイズを大きく、太字で記載するのが望ましい
- 印刷する
完成したデザインをPDF形式で保存して、紙に印刷する。家庭用プリンターやコンビニの印刷機を活用すれば、効率よく仕上げられる
同人イベントで値札を設置する主な方法は3つ
次は、同人イベントで値札を設置する主な方法について解説します。
- 値札立てやカードスタンドを使用する
- 見本に貼り付ける
- 敷き布に固定する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.値札立てやカードスタンドを使用する
値札を立てる際、市販のスタンドやカードホルダーを活用すると、見栄えがよくなりますが、角度の調整が大切です。即売会では多くの人が机に近づき、上から見下ろす形で作品や値札を確認します。このため、スタンドを机に対して垂直に設置すると、内容が読みにくくなる場合があります。
このため、適度な角度をつけ、上から見下ろした際に文字がしっかり見えるよう調整しましょう。また、値札は机の奥側に配置すると視認性が向上します。遠くから目立つ必要はないため、近くで読む人を意識した設置を心がけてください。
2.見本に貼り付ける
値札を見本の表紙に貼り付ける方法は、どの値札がどの作品に対応しているかが一目で分かるため便利です。しかし、テープを使用する場合は、剥がしたときに本の表紙を傷つけたり、粘着が残ったりするリスクがあるため注意が必要です。
このため、貼りやすさと安全性を兼ね備えた「貼って剥がせる」タイプのマスキングテープがおすすめです。この場合、自分用の本にのみ値札を貼り付けましょう。テープをそのまま貼るか、丸めて裏側に粘着面を隠して使うなど、工夫すると扱いやすくなります。
3.敷き布に固定する
値札を敷き布の上に固定する方法は、見本の表紙を隠さずに値札を提示できる便利な手段です。この方法の場合は、両面テープやマスキングテープを使用し、布にしっかりと貼り付けましょう。しかし、敷き布のスペースを消費するため、商品数が多い場合には不向きです。
また、布が滑りやすい素材の場合、値札がずれてしまったり、落下したりするリスクがあるため、テープの選び方や固定の仕方に注意が必要です。机の端に値札を垂らすような配置は上から読みづらくなるため避けてください。
同人イベントの値札でよくある3つの質問
最後に、同人イベントの値札でよくある質問について紹介します。
- 質問1.同人イベントの値札のサイズは?
- 質問2.値札やポップを作る際の注意点は?
- 質問3.同人グッズで人気のアイテムは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.同人イベントの値札のサイズは?
値札のサイズは、情報の見やすさとスペースの使い方を考慮して選びましょう。はがきサイズは文字を大きく表示できるため、必要な情報を分かりやすく伝えるのに最適です。また、視認性が高く、購入者の目を引きやすい点もメリットとなります。
一方、名刺サイズはスペースを節約できるため、本の種類が多い場合や机の上に余裕がない場合におすすめです。新刊用に大きめのサイズを選び、既刊用にコンパクトなサイズを使い分けるのも効果的な方法です。このように、用途やスペースに合わせて最適なサイズを選びましょう。
質問2.値札やポップを作る際の注意点は?
ポップや値札のデザインを目立たせるためには、色の使い方がポイントです。多くの色を使うと散らかった印象になるため、3色程度にまとめるとバランスがよくなります。
また、一番伝えたい情報や強調したい部分には太線や下線を引くと視認性が向上します。しかし、強調箇所は1〜2か所に絞ると、全体の印象をすっきりと保てるため、注意しましょう。
さらに、ポップや値札を縁取ると、装飾に時間をかけずに目立たせられます。このような工夫で視覚的なインパクトを強め、より多くの人に興味を持ってもらえます。
質問3.同人グッズで人気のアイテムは?
同人グッズで人気のアイテムとしては、以下があげられます。
- アクリルスタンド
キャラクターを立体的に楽しめる定番アイテムで、透明な素材の特性を活かして、インテリアとしても映えるデザインが魅力です。全身のイラストを使ったスタンドは、ディスプレイとしての完成度が高く、コレクションする楽しさがある
- キーホルダー
アクリルやラバー素材を使ったものが多く、カバンや鍵に取り付けて日常的に持ち歩ける実用性が高い
- 缶バッジ
「痛バッグ」などのデコレーション用途にもおすすめ。さらに、ポーチやトートバッグは日常使いに便利で、さりげなく推しをアピールできるため実用性とデザイン性を兼ね備えている
なお、おしゃれでおすすめな同人グッズについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:おしゃれでおすすめな同人グッズ7選|売れる同人グッズの特徴やよくある質問をご紹介!
まとめ
本記事では、同人イベントに出品する場合の値札の概要や作り方、設置する方法をご紹介しました。
書籍やグッズのように中身を確認しにくい商品の場合、値札に商品概要や特徴を簡潔に記載すれば、購入者の関心を引きつけられます。また、イベントのような多くの作品が並ぶ場面では、値札の内容が購入を決める要素になるケースも少なくありません。
値札は、見た目の華やかさよりも情報の分かりやすさを重視しましょう。作成する際には、パソコンやスマートフォンを使用すれば、均一で整った仕上がりになります。
さらに、設置方法にも工夫が必要です。値札立てやカードスタンドを使用すれば、目立ちやすくなり、商品見本に貼り付けると視認性を高められます。このようなポイントを理解して準備を進められれば、スムーズな販売につながります。
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