ホログラムとは?仕組みやホログラム加工のメリット・デメリット、主な用途まで詳しくご紹介!

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  • 投稿カテゴリー:缶バッジ
  • 投稿の最終変更日:2025-05-12

キラキラと光り、見る角度によって模様や色が変化する「ホログラム」。商品パッケージや証明書、キャラクターグッズなど、私たちの身の回りで様々な用途に使われています。

本記事では、ホログラムの基本的な仕組みから、ホログラム加工の種類、メリット・デメリット、そして具体的な活用方法まで徹底解説します。缶バッジなどのオリジナルグッズ制作を検討されている方や、印刷物に特別な付加価値を与えたいとお考えの方は、ぜひお読みください。

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ホログラムとは?

ホログラムとは、レーザーを用いて立体的な映像を記録する技術を指します。この言葉は「Holos(完全)」と「Gram(情報)」というギリシア語を組み合わせたものです。

ホログラムは高度な製造技術を要するため、一般的に簡単に作成できるものではありません。そのため、金券や有価証券、プレミア商品など、偽造防止が求められる場面で広く活用されています。

さらに、見る角度によって七色に輝く特性を活かし、デザイン性の向上やアイキャッチ効果を高める目的でも、多様な分野で導入が進められています。

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ホログラムの仕組み

ホログラムは、光の強さや色に加え、位置情報まで記録できる高度な技術です。通常の写真とは異なり、レーザー光を使用して立体的な情報を捉えます。

レーザー光はビームスプリッターによって2方向に分けられ、一方は「物体光」として対象物に当たり、もう一方は「参照光」として直接記録材料へ向かいます。この二つの光が交差すると「干渉縞」という模様が生まれ、それを記録したものがホログラムです。

5千円札や1万円札にある銀色のキラキラした部分もこの技術が使われており、見る角度によって模様や色が変わる特性があります。偽造が難しいため、ホログラムは重要なセキュリティ対策として活用されています。

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ホログラム加工を施した印刷物の特徴

ホログラム加工は、印刷物のビジュアルに独特の輝きを与える技術です。この加工を施すと、光が当たるたびに表面が虹色に光り、通常の印刷とは異なる印象を持たせられます。

ホログラムにはさまざまなパターンや色彩があり、用途やデザインに応じて適切なものを選べます。お札やトレーディングカード、ステッカー、色紙、POPなど、私たちの身近なアイテムにも幅広く採用されています。

この光のきらめきは、表面の微細な凹凸によって光が複雑に反射し合い、干渉現象を起こすと生まれるのが特徴です。

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ホログラム加工の主な方法は3つ

ホログラム加工には主に3つの方法があり、それぞれ特徴が異なります。

1.ホログラム箔押し

ホログラム箔押しは、熱と圧力を利用して紙やシール素材にホログラムを転写する加工技術です。金属版にデザインを施し、そこに高温でプレスすると、対象物にホログラムを部分的に写し取れます。

この方法は透過性が低く、光を受けると鮮やかに輝くため、特定の部分を際立たせたい場面に最適でしょう。とくに金箔や銀箔を使ったホログラム素材は、上品な光沢があり、絵本の表紙、ステッカー、商品ロゴシールなど、多様な用途で採用されています。

関連記事:箔押し加工とは?メリット・デメリットや使用される箔の主な種類を詳しくご紹介します! – グラフィック機材株式会社

2.ホロラミ加工

ホロラミ加工とは、シール素材や紙にホログラムPP素材を貼り合わせる技術を指します。PPとはポリプロピレンフィルムのことで、これを用いると基材に強度を与えながら、ホログラム特有の華やかな柄を表現できます。

ホロラミ加工は、トレーディングカードのような高いデザイン性が求められるアイテムに適しており、下地のデザインがホログラム越しに見えるため、意匠性の高い仕上がりが実現するでしょう。ホログラムPP素材は柄の種類も豊富なため、目的に応じた選択が可能です。

3.トランスタバック加工

トランスタバック加工は「UVラミコート」や「LCコート」とも呼ばれ、ホログラムフィルムを直接貼り付けるのではなく、ホログラムの模様だけを印刷物に転写する技術です。この方法により、フィルムを使用するホロラミ加工に比べてコストを抑えられるのが大きな特徴です。

また、デザインに応じて特定の部分だけにホログラムを施すスポット加工が可能なため、仕上がりに個性を持たせられます。コストと表現力のバランスを重視する場合に適した加工です。

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ホログラム加工のメリット・デメリット

ホログラム加工には様々なメリットとデメリットがあります。製品に採用する前に、これらを十分理解しておきましょう。

メリット

ホログラム加工を施せば、印刷物に独自のデザイン性と高いセキュリティ性を付加できます。光を受けるたびに異なる表情を見せるホログラムは、見る人の記憶に強く残り、カタログやパンフレットにも上質な印象を与える効果があります。

また、ホログラムは高度な設備と技術を要するため、容易に複製できず、偽造防止にも有効です。金券や身分証明書など、セキュリティ面が重視される分野で広く活用されています。

デメリット

ホログラム加工は高いデザイン性とセキュリティ性を兼ね備えていますが、施工にあたっていくつか注意点も存在します。特に大きな面積にホロラミ加工を施す場合、ホログラムPPを正確に並べるのが難しく、仕上がりにズレや隙間が生じる可能性があります。

そのため、完成イメージについて事前にメーカーとしっかり打ち合わせましょう。また、ホログラムのカラーバリエーションにも限界があり、多くは光の反射による虹色表現にとどまります。

希望する色彩表現に応じたメーカー選びがポイントです。

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ホログラム加工の主な用途は3つ

ホログラム加工は様々な印刷物に活用されていますが、特に以下の3つの用途で多く使われています。

1.シール・ステッカー

ホログラムシール・ステッカーは、トレーディングカードなどコレクション性の高いアイテムとして親しまれる一方で、セキュリティ対策にも活用されています。特に偽造を防ぐには、企業ロゴや独自メッセージを組み込んだオリジナルデザインが重要です。

特別な意匠を施すと、模倣が難しくなり、信頼性が高まります。ホログラムシール・ステッカーは、ギフトカード、会員証、IDカード、商品パッケージ、各種証紙シール、クーポンなど、幅広い用途に対応しています。

2.書籍

絵本などの書籍では、ホログラム加工を取り入れると、表紙や本文に特別な魅力を加える例が増えています。オリジナルのホログラムを使用すれば、キャラクターやデザインに立体感や動きを持たせられるので、読者の目を引く演出が可能です。

さらに、角度を変えると異なるビジュアルが浮かび上がるため、ページをめくる楽しさが一層広がります。物語の世界観を豊かに表現するための効果的な手法として、注目されています。

3.パッケージ

パッケージにホログラムを取り入れると、視覚的なインパクトが強まり、広告効果を高められます。特に印象的なホログラムデザインを用いれば、企業やブランドの個性を際立たせる演出が可能です。

ブランドイメージに合わせたホログラム表現を工夫すれば、商品に独自性を与えられます。さらに、オリジナリティの高いホログラムは模倣されにくいため、競合製品との差別化にも大きく貢献します。

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オリジナル缶バッジの制作に「缶バッジ研究所」がおすすめな理由

オリジナル缶バッジの制作に「缶バッジ研究所」がおすすめな理由

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ホログラムとはでよくある3つの質問

ホログラムに関して、よく寄せられる質問を3つ紹介します。

質問1.ホログラム加工をする際の注意点は?

ホログラム加工を施す場合、通常の印刷に比べて納期が長くなり、費用も高くなる点に注意が必要です。特に箔押しやホロラミ加工では、追加工程が発生するためスケジュールに余裕を持った計画が求められます。

また、使用する紙素材によってはホログラムがうまく転写できなかったり、広い面積では継ぎ目や気泡が目立ったりするリスクもあります。理想的な仕上がりを目指すには、素材やサイズについて事前にメーカーとしっかり打ち合わせられるでしょう。

質問2.ホログラムに適したデザインとは?

ホログラムを活かしたデザインを行うには、視認性を高める工夫が欠かせません。まず、文字や図柄は小さすぎず、ある程度大きめに配置すのがポイントです。細かいデザインだとホログラムの輝きに埋もれ、視認が難しくなります。

また、全体を埋め尽くすようなレイアウトにするとホログラムの魅力が損なわれるため、適度な余白も意識しましょう。さらに、色使いは黒や濃紺などコントラストがはっきりするものを選ぶと、文字やデザインが際立ち、ホログラム効果と両立できます。

関連記事:【初心者向け】目を引く色の選び方|色の特性や組み合わせを決めるコツを徹底解説!

質問3.ホログラム加工の缶バッジは耐久性が劣るの?

ホログラム加工が施された缶バッジは、通常の缶バッジと比べても耐久性に大きな差はありません。表面にホログラムフィルムが重ねられ、キラキラとした輝きを楽しめるうえ、保護フィルムやラミネート加工によって摩擦や軽い衝撃にも強くなっています。

ただし、鋭利なものでの傷や長時間の直射日光にさらすと、色あせのリスクがあるため注意が必要です。長く美しい輝きを保つには、使用後に柔らかい布で軽く拭き、収納場所にも気を配るとよいでしょう。

関連記事:【2023年最新】缶バッジをキレイに保存する方法5選|缶バッジが錆びてしまう理由もご紹介! – グラフィック機材株式会社

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まとめ

ホログラムとは、光の干渉現象を利用して立体的な映像を記録・再生する技術です。本記事では、ホログラムの基本的な仕組みから、印刷物への加工方法まで詳しく解説しました。

ホログラム技術は今後も進化を続け、様々な分野での活用が期待されるでしょう。なお、弊社が運営する「缶バッジ研究所」では、サイズや種類のバリエーションを豊富に取り揃えており、完全自社製造で高品質なオリジナル缶バッジをお届けいたします。
缶バッジ制作が初めてという方も安心してご依頼いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから

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