「推し」の存在をいつも身近に感じたいけれど、公式グッズを普段使いするのは少し恥ずかしいと感じていませんか。そのお悩みは、さりげなく推しをアピールできる「概念グッズ」で解決できます。
本記事では、初心者でも安心してオリジナルグッズを作成できるよう、デザインのアイデアから具体的な手順まで解説します。また、おすすめのサービスも紹介していますので、あなただけの特別なアイテムを作って毎日を彩り豊かにしましょう。

概念グッズとは?
概念グッズとは、キャラクターや作品を直接描かないオリジナルグッズを指します。キャラクターを象徴する色(イメージカラー)や服装の柄、作中のアイテム(モチーフ)、印象的なセリフなどをデザインに落とし込むのが特徴です。
一見すると普通のファッションアイテムや雑貨に見えるため、分かる人にだけ伝わる点が大きな魅力になっています。推しの存在をさりげなく日常に取り入れられるので、近年オタク層を中心に人気が高まっています。
公式グッズにはないデザインやアイテムを自作できるのも、概念グッズならではの楽しみ方です。
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概念グッズのデザインアイデア7選
ここでは、概念グッズを作る上で参考になる具体的なデザインアイデアを7つご紹介します。アクセサリーから日用雑貨まで、さまざまなアイテムで応用できるので、あなたの推しならどんなデザインになるか想像しながら読み進めてみてください。
これらのアイデアを組み合わせると、より独創的で愛着の湧くグッズが生まれます。
1.キャラクターのイメージカラー
最もシンプルで取り入れやすいのが、キャラクターのイメージカラーをデザインの主役にする方法です。髪の色や瞳の色、衣装の色などをベースに、スマホケースやポーチ、Tシャツなどのアイテムをその色で統一するだけで、立派な概念グッズが完成します。
複数の色を組み合わせれば、特定のコンビやグループの表現も可能です。普段使いしやすい無地のアイテムでも、色にこだわるだけで特別感が生まれます。
2.衣装や持ち物のモチーフ
キャラクターが身につけている衣装の柄や、持っている武器、小物などをモチーフとして取り入れるのも人気のアイデアです。例えば、特徴的なネクタイの柄をパスケースのデザインにしたり、持っている剣の装飾をアクセサリーにしたりと、応用範囲は無限にあります。
モチーフをそのまま使うのではなく、少し抽象化してデザインすると、よりお洒落で洗練された印象になります。
3.作品の世界観や舞台
作品の舞台となっている街並みや、象徴的な建物、キーとなる風景などをデザインに落とし込む方法です。例えば、ファンタジー作品であれば古城や魔法陣、SF作品であれば宇宙や未来都市などが考えられます。
少しマニアックな視点ですが、背景や世界観に注目すると、他の人と一味違った深みのある概念グッズを作れます。
4.印象的なセリフや数字
キャラクターの決め台詞や作品中の印象的なフレーズ、キャラクターの誕生日や背番号といった数字を、英字などでお洒落にデザインするアイデアです。
タイポグラフィ(文字のデザイン)にこだわることで、シンプルながらもメッセージ性の強いアイテムが作れます。Tシャツやトートバッグ、マグカップなど、文字が映えるアイテムにおすすめのデザインです。
5.花や宝石(誕生花・誕生石)
キャラクターの誕生日や性格から連想される花(誕生花)や宝石(誕生石)をモチーフにするのも、非常に人気のある手法です。花言葉や石言葉にキャラクターのイメージを重ねると、ロマンチックでストーリー性のあるグッズが生まれます。
特に、アクセサリーやキーホルダー、ハンカチなど、女性向けのハンドメイドアイテムとの相性が抜群です。
6.香り(フレグランス)
アロマオイルや香水を組み合わせて、キャラクターをイメージした「概念の香り」を作るという上級者向けのアイデアです。その香りをアロマワックスサシェやロールオンフレグランスにすれば、形のない「概念」を常に持ち歩けます。
デザインだけでなく五感で推しを感じられる、パーソナルで特別なグッズになります。
7.食べ物や飲み物
作中でキャラクターが好んで食べていたものや、ストーリー上で重要な役割を果たした食べ物をモチーフにするユニークなアイデアです。例えば、特定のケーキやクッキー、飲み物などをイラストにして、ランチョンマットやコースター、アクリルキーホルダーなどにデザインします。
カフェ巡りが好きな方などにもおすすめのデザインです。

初心者でも簡単!概念グッズの作り方は3ステップ
「デザインのアイデアは浮かんだけど、実際にどうやって形にすればいいの?」と感じる方も少なくありません。
ここでは、初心者の方でもパソコンやスマホ一つで簡単にオリジナルグッズを作るための基本的な手順を3つのステップに分けて解説します。誰でも手軽に始められるので、ぜひ挑戦してみてください。
ステップ1.グッズのテーマとデザインの決定
まずは、誰の(どの作品の)概念グッズを作りたいか、というテーマを決めます。テーマが決まったら、前述のアイデアを参考に、どんなモチーフや色を使ってデザインに落とし込むかを具体的に考えていきましょう。
この段階で、手書きのラフスケッチなどを描いておくと、後の作業がスムーズに進みます。どんなアイテム(Tシャツ、スマホケースなど)にしたいかも、ここで決めておくと良いです。
ステップ2.デザインデータの作成
次に、決まったデザインをデジタルデータに起こします。専門的なソフトがなくても「Canva」のような無料のデザインツールを使えば、スマホやパソコンで直感的に操作が可能です。
モチーフのイラスト素材やおしゃれなフォントも豊富に揃っているため、初心者でもプロのようなデザインデータを作成できます。作成サービスが指定する画像のサイズや解像度を確認しながら、作業を進めましょう。
ステップ3.オリジナルグッズ作成サービスへの入稿
デザインデータが完成したら、いよいよオリジナルグッズ作成サービスを利用して注文します。作りたいアイテムを選び、作成したデザインデータをアップロードして、配置や大きさを調整するだけで完了です。
多くのサービスは1個からでも注文できるため、個人で楽しむ目的で気軽に作れます。注文後は、商品が自宅に届くのを待つだけです。

概念グッズが作れるおすすめサービス5選
ここでは、初心者でも安心して利用できる、人気のオリジナルグッズ作成サービスを5つご紹介します。それぞれに特徴があるので、作りたいアイテムやデザインの方向性に合わせて最適なサービスを選びましょう。
いずれのサービスも1個から注文可能なのが嬉しいポイントです。
1.缶バッジ研究所

参考:缶バッジ研究所
その名の通り、缶バッジやアクリルグッズの制作に特化した専門サービスです。最大の強みは、専門サービスならではの高品質な印刷技術にあります。
特に「印刷こだわりプラン」などで注文すると、推しのイラストなどを非常に美しく再現してくれます。1個からでも気軽に注文でき、クオリティの高い缶バッジを作りたい場合に最もおすすめできるサービスの1つです。レビューでの評価も高く、安心して利用できるでしょう。
2.pixivFACTORY

参考:pixivFACTORY
イラスト投稿サイト「pixiv」が運営するサービスです。アクリルキーホルダー(アクスタ)やスマホケース、Tシャツなど、作れるアイテムの種類が非常に豊富なのが特徴になっています。
デザインのプレビュー機能が充実しており、完成イメージを確認しながら作れるため、初心者でも失敗が少ないです。同人グッズ制作の定番サービスとして、多くのクリエイターに利用されています。
3.SUZURI by GMOペパボ

「ほしいものは、作ればいい。」をコンセプトに、誰でも簡単にグッズを作成・販売できるサービスです。Tシャツやパーカー、トートバッグなどのアパレル系アイテムに強いのが特徴です。
一度デザインを登録すれば、複数のアイテムに一括で展開できる手軽さが魅力といえます。作ったグッズは販売も可能なため、ハンドメイド作家を目指す方にもおすすめです。
4.Canva(キャンバ)

参考:Canva(キャンバ)
Canvaは本来デザイン作成ツールですが、作成したデザインをそのままグッズに印刷して注文できるサービスも展開しています。Tシャツやマグカップ、トートバッグなどが対象です。
豊富なテンプレートや素材を使い、簡単にデザインを作成してシームレスにグッズ化できるのが最大の強みといえます。デザイン作成から注文まで一つのプラットフォームで完結させたい方に最適です。
5.ME-Q(メーク)

参考:ME-Q(メーク)
業界トップクラスの豊富なアイテム数が魅力のサービスで、その数は約1万点にも及びます。特にスマホケースの対応機種が非常に多く、他のサービスでは見つからないマイナーな機種でも作成できる可能性があります。
自社工場での一貫生産により、高品質なグッズを比較的安価かつスピーディーに手に入れられるのが特徴です。ニッチなアイテムや、多くの選択肢から選びたい方におすすめします。

ワンランク上の概念グッズを作るためのコツは2つ
せっかく自作するなら、よりクオリティの高い、満足のいくグッズを作りたいものです。
ここでは、あなたの概念グッズをワンランク上の仕上がりにするためのデザインのコツを2つご紹介します。少し意識するだけで、デザインの洗練度が格段にアップします。
1.モチーフの抽象化
キャラクターの持ち物や衣装の柄などをそのまま使うのではなく、一度シンプルな図形や線に分解して再構成する「抽象化」というテクニックです。例えば、キャラクターが持つ剣を、直線と数個の菱形で表現したり、衣装のフリルを波線で表現したりします。
この工夫でデザインが一気に洗練されます。その結果「分かる人には分かる」という概念グッズの醍醐味をより深く味わえるようになります。
2.配色バランスの意識
イメージカラーを基本にしつつも、デザイン全体の色数を3色程度に抑えると、統一感が生まれてお洒落な印象になります。メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの3つを決めてください。
面積比を「70:25:5」にすると、バランスが取りやすいと言われています。色の組み合わせに迷ったら、Web上にある配色見本サイトなどを参考にするのもおすすめです。
関連記事:おしゃれでおすすめな同人グッズ7選|売れる同人グッズの特徴やよくある質問をご紹介! – グラフィック機材株式会社

概念グッズを作る前に知っておきたい注意点
アニメのキャラクターやロゴなどを無断で使用したグッズの作成、販売、譲渡は著作権侵害にあたる可能性があります。たとえ個人で楽しむ「私的利用」の範囲内でも、公式イラストやロゴをそのままスキャンして使用するのは避けるべきです。
概念グッズのように自分でモチーフを描き起こしたり、色や記号で表現したりする場合でも、個人で楽しむ範囲に留めるのが最も安全な方法といえます。二次創作活動については、各作品の公式サイトなどでガイドラインが示されている場合もあるため、事前の確認が重要です。
参考:著作権|文化庁

オリジナル缶バッジの制作に「缶バッジ研究所」がおすすめな理由
「缶バッジ研究所」では、形状や素材に徹底的にこだわり、定番の丸型から特殊形状など、さまざまな缶バッジを取り扱っています。また、製造から発送までを自社内で完結しているため、低価格で高品質な商品の提供が可能です。
さらに「Japan color標準印刷認証」を取得しているため、安定した印刷品質で商品をお届けしています。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから

概念グッズ 作り方でよくある3つの質問
最後に、概念グッズの作り方に関する質問を解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.初心者でも本当に簡単に作れますか?
現在では「Canva」をはじめとする無料のデザインツールや、1個から注文できるオリジナルグッズ作成サービスが充実しています。これらのサービスは直感的な操作でデザインから注文まで完結できるものがほとんどです。
当記事で紹介した「作り方3ステップ」を参考にしてください。そうすれば、デザイン経験がない初心者の方でも、安心して自分だけの概念グッズ作りに挑戦できます。
質問2.費用はどれくらいかかりますか?
費用は、作るアイテムの種類、数、利用するサービスによって大きく異なります。例えば、アクリルキーホルダーや缶バッジなら1個あたり500円〜1,000円程度、Tシャツやスマホケースなら2,000円~4,000円程度が目安です。
多くのサービスには、注文前に合計金額を確認できる「見積もり機能」があります。アイテムごとの単価や送料も分かるため、予算に合わせてアイテムを選ぶのがおすすめです。
質問3.作ったグッズを友達にプレゼントしてもよいですか?
個人的な範囲で無償で友人にプレゼントする程度であれば、問題になる可能性は低いと考えられます。しかし、不特定多数への配布や販売は、著作権侵害と見なされるリスクが高まります。
あくまでごく親しい間柄でのやり取りに留め、金銭の授受が発生しないように注意が必要です。判断に迷う場合は、各作品の二次創作ガイドラインの確認をおすすめします。
関連記事:二次創作に関する著作権法上の規制は3つ|許可を得る必要がないケースも詳しく解説します! – グラフィック機材株式会社

まとめ
本記事では、推しをさりげなく日常に取り入れられる概念グッズの概要を解説しました。具体的なデザインアイデアや初心者でも簡単な手順、おすすめのサービス、著作権の注意点までご紹介しています。
あなたもこの記事を参考に、自分だけの概念グッズ作りを始めてみませんか。きっと、毎日がもっと楽しく、彩り豊かになります。
なお、弊社が運営する「缶バッジ研究所」では、サイズや種類のバリエーションを豊富に取り揃えており、完全自社製造で高品質なオリジナル缶バッジをお届けいたします。缶バッジ制作が初めてという方も安心してご依頼いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから
