車に貼るステッカーは、個性を表現したり、安全運転を促したりするのに手軽で効果的な方法です。しかし、素材や貼り方、使用する目的に合わせて最適なものを選ばなければ、すぐに剥がれてしまったり、車体に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
本記事では「車に貼れるステッカー」の概要から、主流となる5つの種類、オリジナル制作を検討する際の3つの注意点について、徹底的に解説いたします。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

車用ステッカーを貼る場所と法律上の制約
車体にステッカーを貼る場所は、道路交通法や保安基準によって制限されています。ボディやリヤガラス、リヤクォーターガラスへの貼り付けは可能です。
しかし、フロントガラス、運転席と助手席の窓、ナンバープレート、ライト類への貼り付けは禁止されています。特に窓に貼る場合は、運転中の視界を妨げないサイズの選択が重要です。視界を遮る大きさのステッカーは車検に通らなくなるため、注意が必要です。

ステッカーとマグネットシートの違い
車に貼れるステッカーとマグネットシートの大きな違いは、取り外しやすさと耐久性です。ステッカーは一度貼ると剥がしにくく再利用はできませんが、屋外での耐久性に優れ、長期間の固定に向いています。
一方、マグネットシートは簡単に着脱でき、繰り返し使えるため、一時的な利用や頻繁に貼り替えたい場合に最適です。ただし、マグネットは鉄製のボディにしか貼れず、高速走行時などに剥がれるリスクがあります。詳しくは、以下の表のとおりです。
| 項目 | ステッカー(粘着式) | マグネットシート |
| 取り外し | 剥がす際に手間がかかる | 自由に付け外しできる |
| 再利用 | 一度剥がすと使用できない | 何度でも繰り返し使える |
| 車体への影響 | 長期貼り付けで糊残りや剥がし跡、変色のリスクがある | 跡や傷がつきにくいが、長期間の放置でよごれが固着するリスクがある |
| 長期使用の耐久性 | 長期間の屋外使用向き | 雨風や紫外線で劣化しやすく、定期的な手入れが必要 |
| 貼りつけ可能場所 | 鉄やガラス、プラスチックなど、広範囲の面に貼れる | 鉄製のボディ部分に限定される(アルミやカーボンには貼れない) |
| 剥がれるリスク | しっかり固定される | 高速走行時の風圧や振動、磁力の低下により剥がれるリスクがある |
なお、マグネットシートの特徴や活用するメリットについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:【プロが教える】マグネットシートとは?特徴や活用するメリット、よくある質問をご紹介! – グラフィック機材株式会社

車用ステッカーに使われる主な素材
車用ステッカーは、耐水性や耐候性に優れた素材で作られており、主に以下の素材があげられます。
- 塩ビ裏グレー糊
一般的に格安で作成できる素材で、伸縮性があり、車の曲面にも貼りやすい。粘着面がグレーのため、ボディの色の影響を受けにくく、印刷面がきれいに発色する
- 透明塩ビ白インク印刷
素材自体が透明で、背景を透明に仕上げたい場合に適している。白色のインクを使用するため、濃い色の車体に貼ってもデザインの色がはっきり見える
- カッティングシート
色付きのシートを文字やデザインの形にカットするため、印刷ムラがなくシャープに仕上がる。主に単色での使用となる

【目的別】車に貼れるステッカーの5つの種類
車に貼れるステッカーはデザインや用途によって多岐にわたります。ここでは、主な目的別に人気のステッカーの5つの種類をご紹介します。これらの種類を知れば、どのようなステッカーが自分の車に最適かを判断できます。
1.安全運転を促すためのメッセージステッカー
後続車への注意喚起や安全運転の啓発を目的としたステッカーです。「ドライブレコーダー 録画中」や「KIDS IN CAR(ベビーインカー)」「初心者マーク」などが代表的です。
これらのステッカーは、他のドライバーに対して注意を促し、安全への配慮を求める意思表示となります。目立つように視認性の高い色や、夜間でも認識しやすい反射ステッカーを選ぶのがおすすめです。
なお、あおり運転対策に最適なステッカーについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:あおり運転対策に最適なステッカーとは?種類や選び方まで詳しくご紹介!
2.ロゴやチーム名をアピールするカッティングステッカー
単色のシートを文字やデザインの形にカットして作成するステッカーです。印刷ムラがなく、シンプルでシャープな仕上がりになるため、会社名やチームのロゴ、車名などをスタイリッシュにアピールしたい場合に適しています。
細い部分や鋭角が多いデザインは剥がれやすくなるため、文字書体は丸ゴシックなどの角が丸いものが推奨されます。
3.剥がさずに長期間利用する塩ビ素材のプリントステッカー
塩ビ(塩化ビニール)にフルカラー印刷を施した一般的なステッカーです。耐久性が高く、長期間貼り付けたままにするのを想定しています。
そのため、社用車のロゴマークやキャッチコピーなど、宣伝効果を狙ったデザインに多く用いられています。再塗装車や塗装が劣化している車両への使用は、剥がす際に車体を傷つけるリスクがあるため避けるのが賢明です。
4.貼り替えや取り外しを前提とするマグネットシート
マグネットの磁力を利用して車体に吸着させるシートです。取り外しが簡単で、何度も使えるため「業務中のみ表示したい」といった一時的な利用や、車体の色やデザインに合わせて頻繁にレイアウトを変更したい場合に最適です。
ただし、鉄以外の素材(アルミなど)のボディには貼れないため、事前に車体の材質を確認する必要があります。
5.ボディの曲面にも対応できる伸縮性の高いラップフィルム
車のボディ全体や一部にフィルムを貼り付けることで、塗装では難しい色や柄を実現できるステッカー(ラッピングフィルム)です。伸縮性が高く、複雑な曲面にもきれいに貼れるのが特徴です。
ドレスアップやカスタムの要素が強く、愛車の印象をガラッと変えたい方に人気があります。

車に貼れるオリジナルのステッカーを制作する際の3つの注意点
オリジナルの車に貼れるステッカーを制作する際は、デザインだけでなく、耐久性や価格、貼り方などにも配慮が必要です。以下の3つの注意点を事前に確認すれば、失敗のないステッカー制作ができます。
1.屋外での耐久性や耐候性を確認する
車用ステッカーは、常に雨風や紫外線にさらされるため、屋外での耐久性が非常に重要です。耐水性や耐候性が低い素材を選ぶと、数ヶ月で色が褪せたり、ひび割れたりする可能性があります。
多くの業者が提供するラミネート加工は、紫外線からインクを保護します。そして、ステッカーの長期間の使用を可能にするため、オリジナル制作では必須の加工であると考えられるでしょう。
2.車を傷つけないための剥がしやすさを考慮する
ステッカーを剥がす際に、糊残りや車体の傷を避けることは重要です。粘着成分が強すぎるステッカーは、剥がす際に車の塗装面にダメージを与えるリスクがあります。
マグネットシートは車を傷つける可能性が低いとされています。粘着式のステッカーでも、糊残りしにくい塩ビシールを選ぶなど、剥がしやすさを考慮した素材選びが大切です。
3.オリジナル制作のロット数と低価格のバランス
オリジナルステッカーの制作では、大ロットで発注するほど単価が下がり、低価格で提供されるのが一般的です。一方で、小ロットや1枚からの制作に対応している業者もありますが、その分単価は高くなる傾向があります。
初めてオリジナル制作を行う場合は、少量で試作し、品質を確認してから大ロットで発注するなど、ロット数と価格のバランスを見極めましょう。

車に貼れるステッカーのオリジナル制作なら「マグネット研究所」がおすすめ

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特に車に貼れるステッカーの代替となる車用マグネットについて、大ロットでの制作にも柔軟に対応しています。そのため、社用車用のロゴや宣伝用マグネットを大量に、かつ費用を抑えて作りたい企業や団体にとって最適な選択肢となるでしょう。
マグネットシートは、粘着式のステッカーとは異なり、取り外しが簡単で車を傷つける心配も少ないため、車のボディを大切にしたい方にもおすすめです。⇒マグネット研究所のサイトはこちらから

車に貼れる ステッカーでよくある3つの質問
車に貼れる ステッカーでよくある質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.ステッカーを貼ると車検に通らなくなる場合がありますか?
ステッカーを貼る場所やサイズによっては、車検に通らなくなる可能性があります。特にフロントガラス、運転席・助手席の窓、ナンバープレート、ライト類に貼るのは禁止されています。
また、リヤガラスに貼る場合でも、後方確認の視界を妨げないように、小さいサイズを選ぶ必要があります。ステッカーの貼り付け位置は、法律や保安基準を必ず守りましょう。
質問2.剥がれにくくなったステッカーをきれいに剥がす方法はありますか?
長期間貼っていたステッカーは硬化して剥がしにくくなる場合があります。一般的には、ドライヤーなどでステッカーを温めて粘着力を弱めます。
その後に、ヘラなどを使ってゆっくりと剥がす方法が効果的です。また、ステッカー剥がし用の専用液やクリーナーを使用すれば、糊残りを最小限に抑えられます。
無理に剥がそうとすると車体を傷つける原因となるため、慎重に行いましょう。
質問3.マグネットシートが風で剥がれないようにする対策はありますか?
マグネットシートは、磁力が弱い、貼り付け面が汚れている、車体の材質が非鉄金属であるなどの条件下で剥がれやすくなります。剥がれ落ちを防ぐためには、まず貼り付け面をきれいに清掃し、シートが車体に密着しているのを確認してください。
また、風圧の影響を考慮し、角を丸くデザインされたマグネットシートを選ぶと、強力な磁力を持つマグネットシート対策となります。

まとめ
「車に貼れるステッカー」は、手軽に愛車をカスタムしたり、安全運転のメッセージを伝えたりするのに役立つアイテムです。ステッカーには、耐久性に優れ長期使用に適した塩ビ素材や、取り外しが簡単で再利用できるマグネットシートなど、用途や目的に合った種類を選びましょう。
オリジナル制作を検討する際は、屋外での耐久性を担保するためのラミネート加工の有無や、糊残りなど車を傷つけないための剥がしやすさを考慮し、信頼できる業者に依頼しましょう。特にマグネットシートは、一時的な利用や貼り替えを頻繁に行いたい場合に非常に便利です。
本記事で紹介した基礎知識と注意点を参考に、あなたのカーライフを豊かにする最適なステッカーを見つけてください。高品質で低価格な車用マグネットをお探しなら「マグネット研究所」が最適です。
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