缶バッジ制作では重要ポイントがたくさんありますが、印刷方法もその中の一つです。理想のデザインで仕上げるために缶バッジの印刷方法を知っておくと、最適な缶バッジ制作会社が見つけられるでしょう。
今回は缶バッジの印刷方法を解説した上で、おすすめの缶バッジ制作会社がどの印刷方法を手掛けているかを紹介します。
缶バッジの主な印刷方法は2つ
缶バッジにデザインを印刷する方法には、以下の2つが挙げられます。
- ダイレクト印刷
- 紙巻き込み式印刷
それぞれの印刷方法には特徴やメリットとデメリットがあるため、印刷方法を決めておくことも重要なポイントです。自分の缶バッジを自分のイメージ通りに仕上げるためにも、印刷方法の特徴を押さえていきましょう。
1.ダイレクト印刷
ダイレクト印刷は、メインとなる缶バッジに使われている金属パーツのブリキに直接印刷する方法です。
ブリキの剛板にシルク印刷機やオフセット印刷機を用いてデザインを印刷します。そして、ブリキの板を高圧力で缶バッジの上蓋部分である型を切り抜いてピンが付いた下葢部分と再度高い圧力で接着させて完成です。
ダイレクト印刷は缶バッジの曲線部分やフチにシワができないため、綺麗な缶バッジが制作できる点が特徴です。ただし昨今ではコスト面から紙巻き込み式印刷が好まれるようになり、ダイレクト印刷で制作される缶バッジは減ってきています。
2.紙巻き込み式印刷
紙巻き込み式印刷は別名「くるみ式」や「化粧紙印刷」とも呼ばれており、缶バッジのパーツ構成や缶バッジ制作マシンの扱いが簡単な印刷方法です。10年前から取り扱う企業が急速に増え、現在では多くの缶バッジ制作会社が採用している印刷方法です。
デザインを紙に印刷したら、缶バッジの形状にカットしてPTEフィルムを重ねて圧力でプレスします。印刷フィルムや紙、印刷機械などの違いで缶バッジの出来上がりが異なるため、こだわりとセンスが問われます。
紙巻き込み印刷には以下の3種類があります。
- オフセット印刷
- インクジェット印刷
- オンデマンド印刷
それぞれどのような違いがあるのかを詳しくみていきます。
オフセット印刷
オフセット印刷は缶バッジを大量制作する際に主流となっている印刷方法です。写真やデザインを細部まで色を再現できることから、原稿の色に揃えられ高いクオリティに仕上げられるのが特徴です。
大量の印刷を短時間で手掛けられるため、大量の缶バッジを制作するほど単価が安くなります。短納期で高いクオリティを求めたい人におすすめの印刷方法です。
インクジェット印刷
インクジェット印刷は現在の缶バッジではあまり使われない方法ですが、ストラップやキーホルダーに使われています。インクジェット印刷は大きく2つに分かれ、染料もしくは顔料のインクが使われています。
染料の発色はいいものの、水性なので雨や水分に弱いために色が滲むことがデメリットです。顔料インクは発色が良くないものの、耐水性がとても高いことが特徴です。
インクジェット印刷は安価なものの、デザインをプリントするごとに色が異なったり、印刷日で色が異なったりと色の調節が難しいため、最近では缶バッジにあまり利用されなくなりました。
オンデマンド印刷
オンデマンド印刷は少量のロットから印刷対応可能で、利用用途がさまざまな缶バッジに向いている印刷方法です。インクジェット印刷の倍のスピードで印刷できるスピードの速さと、耐水性の高さが高く評価されています。発色がよく安定性があるため、印刷の精度の高さも魅力的です。
缶バッジ印刷でおすすめの会社10選
缶バッジ印刷でおすすめの会社は以下の10つです。
- 缶バッジ研究所
- グラフィック
- 缶バッジの達人
- UCANBADGE
- DIGITA
- secondpress
- オリジナルプリント.jp
- pixivFACTORY
- バッチリ完バッジ
- 缶バッジファクトリー
それぞれの会社がどのような印刷の特徴があるのかを中心に、紹介していきます。
1.缶バッジ研究所
引用:缶バッジ研究所
缶バッジ研究所では、色味の再現性を重視するためにオンデマンド印刷を利用しています。そのため、デザインの完成度の高い缶バッジを手掛けています。
通常納期が6〜10日、最小ロット数30個のため、小さなイベントやチームでのお揃いとして缶バッジを作る人に最適です。11,000円以上の注文で送料が無料になります。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから
2.グラフィック
引用:グラフィック
グラフィックは最小ロット1個から注文可能で、短納期で対応している業者です。印刷系のアイテムに強みがあります。
オンライン上に写真をアップロードして文字をのせたり編集したりしてデザインを完成させたら、プレビューで確認し缶バッジを注文できます。
3.缶バッジの達人
引用:缶バッジの達人
缶バッジの達人では、水性インクジェット印刷とレーザー印刷の2つの印刷方法を扱っています。水性インクジェット印刷はデザインを重視したい人向けに展開しており、色むらがなく細かい線までくっきりと綺麗に仕上がることが特徴です。
レーザー印刷は価格を抑えたい人向けで、少し粒子感があるデザインにできるためコスト面重視の人におすすめです。
4.UCANBADGE
引用:UCANBADGE
UCANBADGEは、デザインを印刷してから色が乾くまで早いUV印刷という方法を用いることで、短期納品を心がけています。7色用いることで発色を鮮やかに表現し、奥行きのある艶やかなデザインに仕上げることから、高い品質を保ち続けています。
最短翌日発送の対応が可能で最小ロット10個から注文できるため、さまざまな人におすすめの缶バッジ制作会社です。
5.DIGITA
引用:DIGITA
DIGITAでは、版を必要としないデジタルオフセット印刷でデザインを印刷しています。デザインや写真、イラストなどの繊細な部分も綺麗に印刷し、オンデマンド印刷よりも高品質に仕上げられるのが特徴です。
印刷スピードが速く小ロットの注文にも対応しており、短期間での納品を可能としながらも安い価格で缶バッジを制作できるのが魅力です。
6.secondpress
引用:secondpress
secondpressは、普通のインクジェット印刷と異なる超解像インクジェット印刷で缶バッジ制作を手掛けています。
レーザー印刷やオフセット印刷ではデザインに粒子感が生まれていたものが、超解像インクジェット印刷では細かいディテールを再現して網点が見えないくらい細部まで綺麗に印刷可能です。
色再現性を高く維持していることから、高品質を理由に多くの顧客に缶バッジ制作を依頼されています。
7.オリジナルプリント.jp
引用:オリジナルプリント.jp
オリジナルプリント.jpでは版を必要としないインクジェット印刷を利用しています。ダイレクトに印刷するため、顔料インクを生地の上に定着させてデザインの色がはっきりと鮮明に仕上がることが特徴です。
耐水性と耐光性、耐熱性に優れているため色褪せしにくく、水で滲むことがありません。
8.pixivFACTORY
pixivFACTORYは業務用フルカラーインクジェット印刷で、最短3日での納品と短期間での納期を実現しています。また、最小ロット1個から缶バッジを制作できるため、記念に缶バッジを作りたい人やアレンジを加えたい人に柔軟な対応が可能です。
缶バッジ制作初心者でも、手軽に高品質な缶バッジを手がけられます。
9.バッチリ缶バッジ
引用:バッチリ缶バッジ
安全ピン缶バッジで最安値を誇るバッチリ缶バッジは、短納期で安い缶バッジを手がけられます。バッチリ缶バッジの印刷方法では、通常のブリキへの印刷やマット生地、布プリントなどのさまざまなタイプの土台に印刷することが可能です。
自分だけのオリジナルの缶バッジを制作したい人や安い缶バッジを手がけたい人におすすめです。
10.缶バッジファクトリー
引用:缶バッジファクトリー
缶バッジファクトリーでは、以前まで高解像度のインクジェット印刷を採用していましたが、現在では新仕様のオンデマンド印刷でデザインを印刷しています。
発色の再現性とラインがはっきりとしたデザインを手がけるために印刷方法を変更したところ、印刷品質の向上に成功しました。缶バッジの品質を高めながらも安い価格を実現しているのが魅力です。
まとめ
缶バッジを制作する際に役立つ、印刷方法による違いや特徴について紹介しました。印刷方法によってロット数による値段が異なったり、生産スピードが異なったりします。自分がどのような缶バッジを手がけたいのか、納期と予算に見合っているかを確認するためにも、事前に制作会社に確認してみましょう。
なお、弊社が運営する「缶バッジ研究所」ではオリジナルの缶バッジを作りたい人に向けて、缶バッジ製作のサービスを提供しています。
デザインを入稿すると最小ロット30個から缶バッジの製作が可能です。缶バッジ制作が初めてという方も安心してご依頼いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから