缶バッジにはさまざまな大きさがあり、それぞれの大きさによって使い方が異なります。ここでは缶バッジの測り方やシーン別に使われる缶バッジのサイズなどを、初めて缶バッジを製作する人にもわかりやすく解説します。
缶バッジのサイズの測り方
缶バッジのサイズは「25mm」「44mm」などで表記されており、缶バッジの直径の長さでサイズが決まります。基本の缶バッジは丸型で、缶バッジの端から端までの直径を定規やメジャーなどで測ってサイズを確認します。
定規やメジャーなどのサイズを測るものがない場合は、目安として以下を参考にしてみてください。
缶バッジの直径mm | 目安 |
25mm | 10円玉 |
32mm | ペットボトルの飲み口 |
38mm | 1円玉2枚分 |
44mm | 単四乾電池の長さ |
57mm | SUICAなどのICカード |
76mm | お札の縦の長さ |
缶バッジのサイズ一覧と特徴
缶バッジのサイズは25mm〜100mm(150mm)と、大きく7種類に分けられます。缶バッジのサイズによってデザインの範囲が変わってきます。
ここではそれぞれの缶バッジのサイズの特徴から、各サイズにおすすめのものを見ていきます。
25mmサイズ
缶バッジでも一番小さく、服やカバンなどのワンポイントになるサイズです。ポーチなどの小さいものにも缶バッジを付けられるため、幅広い場所に付けられます。
缶バッジに印刷できる範囲が限られているため、お店やデザインのロゴなど限られたデザインに仕上げなければいけません。
32mmサイズ
イラストやキャラクターなどをデザインする際に最適なサイズで、ワンポイントとして缶バッジを付けたい人におすすめです。
25mmの缶バッジよりも存在感を感じられながら、邪魔になりにくく、程よいサイズ感と言えます。ただし、32mm以下の場合は、クリップピンの缶バッジが作れないので注意しましょう。
38mmサイズ
38mmサイズではキャラクターやイラストに加えて、会社名や製作者の名前などを入れられるサイズです。印刷できる幅が広いことで窮屈感がなく、はっきりとしたイラストで印刷が可能です。
ワンポイントとして缶バッジの使いやすさを兼ね備えながらイラストを綺麗に印刷したい人は、38mmの缶バッジを選ぶと良いでしょう。
44mmサイズ
44mmサイズからは単四乾電池の長さがイメージできるように、缶バッジの存在感がでてくるサイズです。
アーティストの缶バッジは44mmで作られていることが多く、トートバッグやリュックなどの面積が大きいものにワンポイントとして使えます。また、ディスプレイ用として並べるにもちょうどいいサイズです。
57mmサイズ
キャラクターグッズや企業のノベルティとして作られているサイズで、44mmで作る缶バッジよりもさらに明確にデザインを印刷できます。
リュックやトートバッグに付けて強い印象に残るワンポイントにしたり、コルクに飾って装飾として使ったりすることも可能です。それでいて10gとあまり重たくないため、さまざまな用途に活用できるでしょう。
76mmサイズ
76mmはカバンやトートバッグに付けると、思わず目がいくほどの存在感があります。そのため、ワンポイントではなくインパクトを与えるアクセントとして使ったり、部屋に飾ったりすると良いでしょう。
キャラクターが集合したデザインやたくさんの情報を詰め込みたいときなどには、76mmサイズを考えてみてもいいかもしれません。
100・150mmサイズ
100mmを超えてくると缶バッジの重さを感じることから、カバンなどにつけるのではなく、部屋に飾る装飾としてデザインされることが一般的です。
迫力があるデカ缶バッジなこともあり、細かいデザインまでとても鮮明に描けます。キャラクターを堪能したい人や、◯周年などの記念グッズを作る際におすすめです。
【シーン別】缶バッジのサイズの選び方
使うシーンや目的で使われる缶バッジのサイズが異なり、主なシーンとして以下の3つが挙げられます。
- 企業やイベントの場合
- 「推し活」の場合
- 楽系グッズの場合
シーン別に使われる缶バッジのサイズや使われ方の違いから、目的に見合った缶バッジを作りましょう。
企業やイベントの場合
企業やイベントで配布するような缶バッジは、使いやすいものや利便性のあるものにします。企業ブースで配布する場合は、マグネットとして使える57mmサイズの缶バッジだと使い勝手がよく、喜んでもらいやすいでしょう。
また特別なイベント用として作る場合は、76mmや100mmなどを用いて、話題性やインパクトを伝えるのも有効です。
「推し活」の場合
好きな漫画のキャラクターやアーティストのファンとして缶バッジを集めて、推しを応援したりコレクションとして集めて家に飾って楽しむ人が増えています。こうした「推し活」人気の高まりから、100均や雑貨屋では缶バッジを飾るためのグッズが販売されています。
カバンやポーチに付けることを想定すると、32〜57mmの缶バッジが最も扱いやすいサイズです。限定グッズや家に飾る場合は、76〜100mmの缶バッジを製作することもあります。
楽系グッズの場合
音楽のフェスやライブのグッズとして身につけられることが多い缶バッジは、ファンの記念としてカバンに付けたり、記念として集めたりする人が多くいます。
他にも缶バッジは、初回限定版のCDの特典として使われることもあります。一般的には身につけやすい57mmサイズで製作されることが多く、サイズやデザインの違いでセット販売することも可能です。
缶バッジの製作において、デザインと用途に対してどのサイズが最適かわからないという人は、完全自社生産の缶バッジ研究所に相談してみることがおすすめです。
缶バッジの形状を選ぶ際のポイントは3つ
缶バッジは丸型以外にもさまざまな形状があります。缶バッジの形状をを選ぶ際のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 初めて缶バッジを導入するなら「丸形」
- 個性を出したい場合は「長方形」
- 他社との差別化を図るなら「星型や動物型」
今の自分に見合った缶バッジの形状はどれかを踏まえるためにも、ポイントを押さえておきましょう。
初めて缶バッジを導入するなら「丸形」
丸型の缶バッジは最も一般的な形状で、誰もが最初に思い浮かべる缶バッジの形状です。丸型は汎用性が高く、デザインやターゲット層を問わずに利用されやすくなります。
初めて缶バッジを導入し、ターゲットが明らかでない場合は丸型から製作することをおすすめします。幅広いデザインを手掛けたい場合にも丸型が最適です。
個性を出したい場合は「長方形」
長方形の缶バッジは使いやすくもありながら、個性を出せる形状です。長方形の中でも角に丸みをもたせたりシャープにしたりと、さまざまな工夫で印象を変えられます。
丸型と同じくベーシックなものでありながらも、横に長いデザインを手がけたい際には長方形を選んでみましょう。
他社との差別化を図るなら「星型や動物型」
星型や動物型といったユニークな形状の缶バッジは、キャラクターのグッズやノベルティで個性を持たせることが可能です。特殊な形状は使えるシーンが限られるため、ターゲットが絞られる可能性があります。
缶バッジをすでに製作しており、さらに他者との差別化を図りたいという人は星型や動物型などのユニークなデザインにしてみることをおすすめします。
缶バッジのサイズや大きさでよくある3つの質問
缶バッジのサイズの大きさでよくある質問として以下の3つが挙げられます。
- フリーサイズにする場合はどうしたら良いですか?
- 缶バッジビジネスを始めるならどのサイズが適していますか?
- ノベルティやキャラクターグッズに缶バッジをおすすめする理由は?
缶バッジを製作する際の参考にしてください。
質問1.フリーサイズにする場合はどうしたら良いですか?
典型的な丸型以外の缶バッジを作る場合、フリーサイズで缶バッジをオーダーする必要があります。フリーサイズのデザインを手がける場合は、アクリルバッジでオーダーするのがおすすめです。
アクリルは自由自在に形を変えられ、耐候性の高いUVインクで色付けするため、デザインの表現が広く完成度が高い缶バッジを手がけられます。
質問2.缶バッジビジネスを始めるならどのサイズが適していますか?
缶バッジビジネスを初めて手がける際は、最も凡用性が高く使いやすい57mmの丸型から作るのがおすすめです。
缶バッジはさまざまなシーンに合わせたサイズとデザインの展開が可能なため、25mm〜44mmサイズの中から目的に見合ったものとデザインを使い分けてみましょう。
質問3.ノベルティやキャラクターグッズに缶バッジをおすすめする理由は?
ノベルティやキャラクターグッズには、缶バッジがおすすめと言われています。その理由として、大きく以下の3つが挙げられます。
- ユーザーとのコミュニケーションツール
- 集めて楽しむコレクション
- 初期投資やコストを抑えられる
展示会やイベントで缶バッジをノベルティにすると、ユーザーに興味を持ってもらうきっかけになったり、会話の糸口になったりします。他にもさまざまなデザイン・サイズの缶バッジを安価で手に入れられることから、コレクションとして楽しむ人も増えてきています。
グッズの製作の中でも、缶バッジは外注せずに、内製化で初期コストと生産コストを抑えることが可能です。外注せずに可能な生産数である場合は、缶バッジでコストを抑えつつグッズの製作をしていきましょう。
まとめ
缶バッジのサイズの違いによる特徴やシーン、用途でどのようなサイズの缶バッジが使われているのかを紹介しました。使いやすさや他者との差別化など、ターゲットや用途に合わせたデザインの缶バッチを手がけていきましょう。
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