ノベルティグッズを配布する時、何を基準に選んでいいのか不安になったことはありませんか。
この記事では、ノベルティの配布目的からメリット、販促効果を高める6つの選び方など、ノベルティに関することをご紹介します。初めてのノベルティ選びに、ぜひ参考にしてみてください。
ノベルティとは?
ノベルティとは、商品やサービスの認知度を高め、イメージアップを目指すために無償で配られる宣伝用のアイテムです。
企業のロゴやサービス名が印字されたボールペン、ステッカー、ショッピングバッグなど、宣伝したい商品と直接関係がないアイテムにも使用されます。
配布対象は商品購入者に限らず、イベントの参加者や来場者にも及ぶことがあります。日常的に使う雑貨をノベルティとして配布することで、消費者が頻繁に企業ロゴを目にし、徐々に認知度や購入意欲を高める効果が期待できるのです。
販促品との違い
ノベルティと販促品はどちらも顧客に無償で配られますが、その目的と特徴に違いがあります。ノベルティは企業やサービスの認知度向上に焦点を当て、売りたい商品やサービスとは直接関連しないアイテムに企業のロゴやURLを入れて配布されます。
一方、販促品は直接的に販売を促進する目的で配られ、商品の購入者に対して関連するアイテムが提供されます。たとえば、書籍購入者に限定ブックカバーを提供するなどが該当します。ただし、どちらも最終的には購入や利用につなげる目的があるため、両者を同じ意味で使う場合もあります。重要なのは「もらってうれしい」かつ「気軽に使える」品物に社名やブランド名が入っていることです。
プレミアムとの違い
プレミアムとノベルティは、配布対象者と目的において違いがあります。プレミアムは、商品やサービスの購入者に特典として提供される品物であり、顧客へのフォローの意味合いが強いものです。プレミアムは購入者に限定されるため、その配布対象がノベルティよりも限られます。
ただし、景品表示法によってプレミアムやノベルティの配布には金額の上限が設けられています。取引価格が1,000円未満の場合は200円まで、1,000円以上の場合は取引価格の20%までが許されており、これを超えると法的な問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
ノベルティグッズを配布する目的は3つ
ノベルティグッズを配布する目的には、以下の3つが挙げられます。
- 企業・ブランドのイメージアップ
- 認知度の向上
- 見込み顧客情報の獲得
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.企業・ブランドのイメージアップ
ノベルティを配布することは、企業やブランドのイメージアップに効果的です。役立つアイテムを無償で提供することで、配布元に対する好感度が高まります。
とくに、自社のターゲットとなる顧客層に適したノベルティを選ぶことは、イメージアップと認知度拡大につながります。また、自社と関係がないユーザーに対しても、企業名やブランドを印象付けるチャンスです。
このような戦略は企業や商品のアピールに効果的で、広範な顧客層へのリーチが可能になります。
2.認知度の向上
ノベルティ配布の第一の目的は、企業や商品・サービスの認知度を高めることです。日常的に使えるアイテムに企業名やロゴを入れることで、使うたびに名前が目に入り、消費者の認知を促進します。
この戦略は、購買行動の初期段階である「認知」を強化し、最終的には商品やサービスの購入や利用へと導くことを目指します。企業名の入ったボールペンやカップなどが効果的な例です。これらは消費者の目に頻繁に触れることで、じわじわと認知度を上げる効果が期待できます。
3.見込み顧客情報の獲得
BtoBイベントでは、アンケートや名刺と引き換えにノベルティを提供し、見込み顧客の情報を獲得することが1つの目的です。
この戦略により、企業やブランドのイメージと認知度を向上させることが可能です。顧客に企業名やブランドを思い出してもらう機会を増やせます。たとえば、商品を購入する際、既知の企業だと感じることで顧客が安心し、その商品を選ぶ可能性が高まります。
ノベルティの配布は、長期的に顧客を獲得し、囲い込むための効果的な手段です。このアプローチにより、企業やブランドの認知度を高め、将来のビジネス機会を創出することが期待されます。
ノベルティグッズを制作する2つのメリット
ノベルティグッズを制作するメリットには、「低コストで制作できる」「名入れで広告宣伝効果が高まる」の2つが挙げられます。ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.低コストで制作できる
ノベルティや販促品の低コスト制作は、とくに初めて導入する企業にとって魅力的です。これらのアイテムは小ロットでの購入が可能で、低コストで反応を試せます。
さらに、名入れアイテムは購入量によって単価が変動し、大量購入により1個あたりのコストを削減できます。このように、ノベルティや販促品はコストをおさえつつ、効果的なマーケティング戦略を実施する手段として有効です。
2.名入れで広告宣伝効果が高まる
ノベルティとして配布されるアイテムは、短期間で消費されるポケットティッシュなどの一時的なものから、長期間使用できるアイテムまでさまざまです。
長く使えるアイテムは何度も手に取られ、目に入るため、名入れされた商品名やサービス名、ブランド名、企業名などが繰り返し目に触れます。このため、名入れカレンダーやタオル、ボールペン、メモや付箋、エコバッグ、ペットボトルホルダーなどが、継続的な広告効果を狙ったノベルティとして広く利用されているのです。
これらのアイテムは繰り返しの露出により、長期的にブランド認知や広告効果を高める役割を果たしています。
販促効果を高めるノベルティグッズの選び方は6つ
販促効果を高めるノベルティグッズの選び方には、以下の6つが挙げられます。
- ターゲットにあっている
- 実用性が高い
- サービスや商品との親和性の高さ
- 配りやすい・受け取りやすい
- 話題性がある
- 季節に関連している
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.ターゲットにあっている
ノベルティの効果を最大化するためには、ターゲット層に適したアイテムの選定が重要です。たとえば、主婦向けにはキッチン用品や除菌グッズ、若い女性にはタオルハンカチや美容関連アイテム、ビジネスパーソンには実用的なオフィス用品、高齢者には薬入れや診察券入れなど、日常生活で役立つものが好まれます。
また、子ども向けには楽しく遊べるおもちゃや教育的なグッズが最適です。これらのアイテムには、控えめながらも目立つ方法で自社のロゴやブランド名を入れることで、効果的な広告宣伝につながります。各ターゲット層のニーズに応じたアイテム選びは、ブランド認知度の向上に大きく貢献します。
2.実用性が高い
ノベルティの選定では、実用性が高いアイテムの選択が重要です。無料配布されるこれらのグッズは、宣伝や認知度向上を目的としているため、何度も使用されることが望ましいです。
実用的で日常的に使えるアイテムには、筆記用具やクリップ、マグネットなどの消耗品や便利グッズが挙げられます。これらのアイテムを使用するたびに、消費者は商品やサービス名を目にするため、効果的な宣伝が期待できます。
ターゲット層を限定しない場合には、幅広い層に役立つ実用品を選択するのがおすすめです。
3.サービスや商品との親和性の高さ
ノベルティグッズの選定においては、サービスや商品との親和性が重要です。無料で配布されるため、どのようなアイテムでも受け取られると思われがちですが、実際の現場では消費者は不要と感じるノベルティを受け取らないこともあります。
そのため、受け取られやすいアイテムを選ぶ際には、提供する商品やサービス、お店のテーマに関連性が高く、消費者にとって魅力的と感じられるアイテムを選ぶことが大切です。親和性の高いノベルティは、消費者により良い印象を与え、ブランドイメージを強化する効果が期待できます。
4.配りやすい・受け取りやすい
ノベルティグッズの選択においては、配布や受け取りの容易さが重要です。大きなアイテムはインパクトがあるかもしれませんが、消費者にとってかさばるため受け取りを避けられる可能性があります。
これは、配布する側にとっても在庫を抱えるリスクや配布に時間がかかるという問題を引き起こします。したがって、受け取りやすく、持ち帰りやすいサイズのノベルティを選ぶことが重要です。これにより、消費者が気軽に受け取り、企業の宣伝効果を最大限に発揮できます。
5.話題性がある
ノベルティグッズの選定には、話題性も重要な要素です。ユニークで目立つデザインのノベルティは、人々の間で「どこで手に入れたのか」「どの企業のものか」という会話やSNS上での投稿を促し、広く拡散される可能性があります。
ただし、印象に残ることは重要ですが、不快感を与えないデザイン選びが必要です。不適切なデザインは企業イメージを損なう恐れがあるため、受け取る人々に好ましく思われるようなアイテムを選ぶことが重要です。このように、ノベルティはただ実用的であるだけでなく、話題性を持ち、企業やブランドの印象を強化する役割を果たします。
6.季節に関連している
季節に応じたノベルティの配布は、顧客に対する企業の気遣いを示し、好感度を高める効果的な手法です。
たとえば、夏にはうちわや飲料水、冷却タオル、制汗シートなど、暑さを和らげるアイテムが喜ばれます。一方、冬には使い捨てカイロやブランケット、最近では不織布マスクなど、寒さ対策に役立つアイテムを選ぶのがおすすめです。
季節感を反映したノベルティは、受け取った人にとってもらって嬉しいものです。また、企業の配慮が感じられるため、ブランドのイメージアップにつながります。ノベルティを選ぶ際は、配布する時期に合わせた季節感のあるアイテムを選定することが重要です。
ノベルティグッズとはでよくある3つの質問
ノベルティグッズでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.ノベルティグッズを制作する際の注意点は?
- 質問2.ノベルティグッズの制作手順は?
- 質問3.おすすめの人気ノベルティグッズは?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
質問1.ノベルティグッズを制作する際の注意点は?
ノベルティグッズを制作する際、注意すべき点は以下の3つです。
- 費用が高価すぎると、景品表示法を侵してしまう可能性がある
- 知的財産権に触れるおそれがある
- 重すぎる・大きすぎるものはNG
とくに注意すべき点は法律関連の問題です。まず、景品表示法に触れないようにすることが重要で、ノベルティがあまりに高価な場合、この法律を侵す恐れがあります。
上記の問題を避けるためには、ノベルティ制作会社と密に連携し、専門的な知見を取り入れながら制作を進めることが望ましいです。
質問2.ノベルティグッズの制作手順は?
ノベルティグッズの制作にはいくつかの重要な手順があります。
- 印刷の内容を決定する
- 業者に見積りを依頼する
- 社内で調整や内容を決定する
- 決定した商品を発注する
- ノベルティの製造・納品・配布する
上記のプロセスを通じて、ノベルティは制作されます。企業名やロゴが頭に残り、商品やサービスを思い出すきっかけになることを目指してみてください。
質問3.おすすめの人気ノベルティグッズは?
おすすめの人気ノベルティグッズには、多様なアイテムがあります。一般的で実用性の高いボールペンやクリアファイルは、日常的に使用されるため効果的です。
エコバッグやトートバッグは環境意識の高まりに対応しており、除菌グッズも健康志向の顧客に受け入れられます。スマホやパソコンアクセサリーはテクノロジー愛好者に、タンブラー・ボトルは日常使いに便利です。
また、カレンダーや手帳は新年の時期にとくに人気が高く、タオルやハンカチは機能性と美観を兼ね備えたアイテムとして喜ばれます。美容やヘルスケア製品は特に女性層に人気があります。
これらのアイテムは、企業やブランドの認知度向上に効果的な選択肢と言えるでしょう。なお、人気のノベルティについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2024年最新】おすすめの人気ノベルティ12選|もらって嬉しいグッズの特徴もご紹介します! – グラフィック機材株式会社
まとめ
ノベルティの配布目的からメリット、販促効果を高める6つの選び方など、ノベルティに関することをご紹介しました。
ノベルティは企業のブランディングだけでなく、見込み顧客の獲得にもつながります。低コストで始められるノベルティも数多くありますので、この記事を参考にしてノベルティ作成・配布にぜひチャレンジしてみてください。
なお、弊社が運営する「缶バッジ研究所」では、完全自社生産で缶バッジを生産しているため、高品質で低価格の提供を実現しています。個別包装やバルク包装などの対応や缶バッジの仕様やサイズから缶バッジをオリジナルで手がけることが可能です。
缶バッジ制作が初めてという方も安心してご依頼いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。⇒缶バッジ研究所のサイトはこちらから