缶バッジを日常的に使用している場合、へこんでしまう可能性があります。その場合はすぐに捨ててしまうのでなく、自分でへこみを直してみましょう。
今回は缶バッジのへこみを直す方法や、へこみが直らない場合の対処法について紹介していきます。
缶バッジのへこみ直し方は2つ
缶バッジのへこみを直す方法は次の2つです。
- 温めてから急速に冷やす
- 表面を温めて裏から押す
直し方についてそれぞれ詳しく解説していきます。
1.温めてから急速に冷やす
「温めてから急速に冷やす」という直し方は、缶バッジの素材である金属の特性を活かした方法です。缶バッジに熱を加えて膨張させた後、急速に冷やします。これによって生じた金属の応力にを活用し、へこみを直します。
ただし、この方法は自動車といった大きいもののへこみに有効であるため、缶バッジのような小さいへこみには効果が出ない可能性が高いです。
缶バッジを温める方法は「ドライヤー」と「お湯」、冷やす方法は「冷却スプレー」「氷水」がありますが、お湯と氷水を選んだ場合、錆が発生するリスクがあります。
そのためドライヤーと冷却スプレーがおすすめですが、冷却スプレーにコストをかけたからといって、確実にへこみが直る保証がありません。この方法を試す際は、これらのリスクを踏まえたうえで行う必要があります。
2.表面を温めて裏から押す
ドライヤーで缶バッジ表面のフィルムを痛めない程度に温めた後、裏面のピン穴から綿棒や竹串といった小さい棒状のものを差し込み、へこんだ部分を優しく押していく方法です。
綿棒を使用する際は、先端を斜めにカットし曲げておくことで、缶バッジの裏面にある穴に入りやすくなります。へこみの場所によっては直りにくいのがデメリットですが、手軽にできる上に缶バッジの負担が少ないおすすめの修復方法です。
缶バッジのへこみが直らない場合の対処法
缶バッジのへこみが直らない場合の対処法は次の2つです。
- 専用の保護カバーを装着する
- スキャンしたデータをもとに新しい缶バッジを作成する
対処法についてそれぞれ詳しく解説していきます。
専用の保護カバーを装着する
専用の保護カバーを装着することで、缶バッジのへこみを目立たなくできます。
ピンの部分はくり抜かれており、缶バッジのすべてを覆うわけではないため、保護カバー装着後でもカバンや衣類などに取り付けられます。新しいへこみを防止することも可能なため、缶バッジをキレイな状態に保ちたいという方におすすめです。
スキャンしたデータをもとに新しい缶バッジを作成する
こちらはへこみを隠すのではなく、作り直すことでへこみ自体をなくす方法です。具体的な手順は次のとおりです。
- 缶バッジをきれいに分解して原稿を伸ばす
- 原稿をスキャナーでスキャンする
- スキャンしたデータをもとに新しい缶バッジを作成する
ただし、著作権や商標権があるデザインの場合、作成できない可能性が高いため、推し活アイテムとして集めている缶バッジだとあまり現実的な方法ではありません。
へこみ以外の破損への対処法
へこみ以外の破損への対処法は次の3つです。
- 表面の細かな傷
- フィルムの剥がれ
- 安全ピンの外れ
対処法についてそれぞれ詳しく解説します。
表面の細かな傷
表面に細かな傷がついた場合、完全に直すのは不可能です。細かいコンパウンドや歯磨き粉で磨く方法もありますが、傷が完全になくなるわけではない上に、方法を間違えると表面をさらに傷つけてしまう恐れがあります。
そのため、傷への対処法は保護フィルムや専用の保護カバーを装着するなどして、傷がつかないように事前対策を施すようにしましょう。
フィルムの剥がれ
缶バッジの印刷面上にはプラスチックフィルムが貼られています。よほど長期間使用していない限り、フィルムや印刷が剥がれる心配はありませんが、気になる方は缶バッジ専用のカバーを装着すると良いでしょう。
ただし、カバーのつけっぱなしが原因でフィルムが剥がれ、印刷が剥がれてしまうケースも少なくありません。そのため、持ち運び以外は外したり、定期的にカバーを交換したりしてフィルムが剥がれないようにする必要があります。
安全ピンの外れ
缶バッジを長期間使用している場合、安全ピンが外れやすくなり、移動中に落としてたりしまうリスクが高まります。このような場合は接着剤をつけたり、針先にピアスのストッパーをかませたりすることで落下リスクの低減が可能です。
また、金属部分が劣化して安全ピン自体が外れてしまうことも考えられます。この場合、バッジとピンの接合部分をドライバーなどで締め直した後、接着剤を一滴流し込むことで強度を高められます。
缶バッジのへこみ直し方でよくある3つの質問
缶バッジのへこみ直し方でよくある質問は次の3つです。
- 缶バッジにへこまない梱包のコツとは?
- 缶バッジを梱包する際の注意点は?
- 缶バッジのへこみを防ぐ保管方法は?
各質問について回答していきます。
質問(1)缶バッジにへこまない梱包のコツとは?
缶バッジをキレイな状態で届けるためには、以下のポイントを梱包時に押さえましょう。
- 濡れないようにOP袋に包みその上から衝撃吸収材(ぷちぷち)を使用して保護する
- 定型郵便など梱包が厚くなくへこみなどのトラブルが多い発送方法で発送しない
上記のコツを押さえておくことで、缶バッジにへこみがつくリスクを低減できます。なお、次のページでは缶バッジをキレイに保存する方法やおすすめの収納方法について解説しています。
関連記事:【2023年最新】缶バッジをキレイに保存する方法5選|缶バッジが錆びてしまう理由もご紹介! – グラフィック機材株式会社
質問(2)缶バッジを梱包する際の注意点は?
缶バッジを梱包する際の注意点は次のとおりです。
- 圧力でつぶされないように加圧厳禁と記載しておく
- 缶バッジに衝撃吸収材を直接巻かない
- 複数個ある場合は1つずつ個別に梱包する
- 袋・箱はなるべくコンパクトものを選ぶ
これらの注意点を押さえておけば、発送中にへこむリスクを抑えられる他、送料を安くできます。なお、缶バッジ送付時の梱包・送料について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【初心者向け】缶バッジの梱包方法は3ステップ|送料を安くする5つのコツもご紹介します! – グラフィック機材株式会社
質問(3)缶バッジのへこみを防ぐ保管方法は?
缶バッジのへこみを防ぐ保管方法は次のとおりです。
- 缶バッジ専用のケース
- 缶バッジ専用のクリアファイル
- 缶バッジ専用の収納ボックス
上記方法を採用すれば缶バッジがへこむリスクを低減できます。しかし、ケースやクリアファイル、ボックスなどに缶バッジをただ保管しているだけでは、錆びるリスクを高めてしまうため、おすすめしません。
まとめ
缶バッジは「温めてから急速に冷やす」「表面を温めて裏から押す」という方法によって、へこみを直せる可能性があります。ただし方法によっては錆が発生するリスクがあり、確実に直せるとは限りません。
へこみが直らない場合の対処法もありますが、1番はそもそも缶バッジをへこませないことが大切です。当記事で紹介した梱包時の注意点やへこみを防ぐ保管方法を参考にして、へこまないようにしっかりと対策を講じておきましょう。
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